旅のトラブル・フライト遅延に変更(フィラデルフィア空港の憂鬱 Part 3)

空港の情報ボード Airport
自分の乗る便が遅れていませんように...(Pexels)

バゲージトラブルだけではなく、フライトの遅延のイレギュラーにも遭った「素敵な旅」の帰路の経験です。またしてもオヘア空港が舞台となりますが、いろいろと勉強になり、次に活かせる発見もあったなぁと前向きに捉えて走り書きしたいと思います。

コロナ禍の成田空港到着ロビー

「ガラーン」コロナ禍の成田空港到着ロビー

トラベルマスターズの皆さん、こんにちは。
またまた、成田空港の最新の状況をカシッと一枚。はい。残念ながら、まだまだこんな状況です。ということで、今日も前回に引き続き回想版となります。
悪夢のフィラデルフィアからの帰路です。

オヘア空港はやっぱり鬼門。Another hustle in ORD.

フィラデルフィアで2度も離陸を取りやめ、3度目の正直で離陸し、約3時間遅れでのオヘア空港到着となりました。飛行機から降りた後は、ターミナル内を猛ダッシュです。
フライト中に機内誌で予習しておいた「カスタマーサービス」まで向かいます。

空港内を急ぎながら、時間的には当初予定のANAの成田行きは既に出発した後であるし、少し後のユナイテッド便も同様。別のターミナルから出るJALやアメリカン便も然り。ならば、何とか夕方のANA便の羽田行きに振り替えてもらおうと、この時既に心に決めていました。

そしてようやく、ターミナルのちょうどド真ん中あたりにある「ユナイテッド・カスタマーサービス(もう、はっきり書いてしまいます)」のカウンターに到着。

運よく、僕の前に人の列はなし。広々としたカウンターであるのに顧客対応は3人ほどしかいない状況でしたので、ダッシュしたのは大正解。程なくして見覚えのある顔、服装の旅客で、長蛇の列ができていました。同じPHL便からでしょう、きっと。

とってもフレンドリースカイ。Former「Friendly Sky」

「ハイ!PHLからの便が遅れて、日本への乗り継ぎ便に間に合わなかった。一番早く東京の成田か羽田に到着できる便に振り替えて欲しい。」
『オッケー。ユナイテッドの東京行きは今日はもうないから、明日の便になるわね。』
と、とっても事務的な第一声。それも、明日になるって?
「明日の便?」それは、困る。絶対に。

『あれ、ちょっと待ってー。あなたのブッキングクラスだと、明日の便では席がとれなくて振り替えられないから、ちょっと待ってー。(しばしシステムをガチガチャいじっている様子)2日後の便になるから、それにしておくわね。」
はーっ?何だそりゃ?ちょちょっと、待ってーな。
「あのー、PHL便が遅れた理由は飛行機のメンテナンス。つまりそれは私のミスではなくてユナイテッドの問題なんだから、振り替えの時にブッキングクラスは関係ないでしょう。以前、そう教えてもらったんだけど。」
これはその通りで、過去にも何度か飛行機の遅延を経験する中、機体整備や運航乗務員の手配等、航空会社の都合でトラブルとなった場合は、責任は航空会社(Carrier)にあるとANAやJALをはじめ、いくつかの航空会社の職員から教えられて、学んでいました。ちゃんと覚えています。

『ないものは、ないのよ。』
この辺りから、めんどくさそうな表情が徐々に。
さあ、始まった。かつての「フレンドリースカイ 」よ、何処へ?
「夕方のANAの羽田行きに出来ないですかね。」
だって、今日のうちに東京へ向かう便はまだあるんだし、1席ぐらいはどうにかなるのではないかとの期待を込めて。ゲートでスタンバイであっても構わない。それに、ANAならばブッキングクラスがどうのとか、つけ離すような言い方はしないだろうとの読みもあり。

『ANAも満席ね。』
たいして調べもせずに言った感じだったので、こちらも、そろそろ「カチーン!」。
「それは、ブッキングクラスがどうのと言うこと?自分のPCで見たら、空席があるような感じだったけど(ハッタリでした、これは)。ANAに確認してもらえないかな。」
もう、面倒臭いなー、の雰囲気が全身からぷんぷん。

『他のカスタマーも大勢いるから、少し後にしてもらえないかな。他の方法も考えてみるから。』
いや。ここで、後回しにされたらかなわない。
どんな結末がやってくるかも容易に想像できたので、ここは踏ん張って、
「NO! ANAに確認だけでもして欲しい。」
とこちらも譲らず。するとなんと、
『じゃあ、フランクフルトを経由して、そこで乗り継いで羽田に行くのはどう?見てみるから。』フランクフルト経由?旅好きの僕としては、時間がたっぷりあれば、そういうのも何だか面白そうではあるけれど、今は残念ながらそんな状況ではない。

「着く時間にもよるけど、あくまでもそれは最終手段、バックアップにしたい。」
『明後日のユナイテッド東京行きより早く着くけど、うーん、あれ?フランクフルトから先がスタンバイで取れないかも。』
なら、言うな!って。いい加減しびれてきたので、
「May I talk to your Supervisor?」そう言うと途端に表情が変わり(姿勢も)、
「わかったわ。今からANAに電話してみるから。ちょっと待って。」
ひとまず、ホッ。

オヘアに降る雪。Winter storm in ORD.

こんなやりとりをしているうちに外は雪景色に変わっていました。
シカゴ・オヘア空港です、ここは。
雪に強い空港であるとは言え、さらに悪いことが起こらないといいけど…。

どか雪のオヘア空港

どか雪でも空港は動いています(オヘア空港)

ユナイテッド・カスタマーサービスのカウンターには都合1時間ほどいました。
離れることなく「粘っこく」しておりました。

万が一の場合に備えて、クレジットカードの保険の適用額や連絡先などを確認しながら(これで、金銭的にはなんとかなりそうだとわかると、少しだけ安堵)。
そしてようやく、
『ANAの夕方の羽田行きに乗れる可能性があるらしいので、ANAのゲート・カウンターに出発の2時間ぐらい前に行って手続きして。変更はユナイテッドはしないから、ANAにその場でしてもらうように。』
と、何だかわかったようなわからないような説明。いずれにしてもこの人とやり取りを続けるより、ANAの担当者と話した方が賢明であると判断し、指定されたゲート・カウンターへ。

おっとその前に、往路で学習した例の件を忘れてはいけない、いけない。
「僕の2つのバゲージのステータスを確認してくれる?」
『Let me see…ここまで来てる。次の便のチェックインが出来たら動くんじゃない?」
まあ、そんなところか。悪夢再来の心配がゼロになったわけではないけれど、とりあえず自分のいる空港までは来ている事がわかったのだから、この先がANA便だし、ちゃんとしてくれるでしょ…。

ゲートに到着するも、やはりまだANAのスタッフはおらず。
と言う事で、至近に発見した「ユナイテッド・クラブ(ラウンジ)」に駆け込んで、しばしの時間調整と相成りました。こういう時、ゴールドステータスを取っておいて本当によかったとなあと思いますよね。特にいつでも大混雑の欧米の空港では、ありがた味倍増です。

いつの日からか、以前は有料だったこちらのラウンジ内のワインも無料となっており、「これは、満足!」(ワインがあれば、すぐにこうです)と、ほろ酔いでスマホをいじりながら寛いでいるうちにいい時間となり、ANAのスタッフのいるゲート・カウンターへ。

おっとその前に、Cコンコースに行って「Berghoff」のローストビーフの絶品ホットサンドイッチをゲットしておかないと。「今日は、コーンビーフの方にしようかなぁ。」

(この走り書きは、Part 4に続きます)

 

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